2026/04/30 15:23

■ はじめに

ASOBIBAは、これまで「鉄」という素材に向き合ってきました。 無骨で、重くて、でも使うほどに育っていく鉄。 そんな「鉄オンリー」だったショップに、今回、全く違う素材の新しい仲間が加わります。

海洋プラスチックから生まれたプロダクト「buoy(ブイ)」。 一見、これまでのラインナップとはかけ離れているように見えるかもしれません。 でも私の中では、ASOBIBAが大切にしてきたことと、このカメたちは一本の線で繋がったんです。

■ 廃棄を「価値」に変える、モノづくりの重なり

鉄という素材の素晴らしさは、何度でも生まれ変われること。 役割を終えたスクラップが、溶かされてまた新しい鉄になり、誰かの道具になる。そんな「巡るサイクル」に私は惹かれています。

「buoy」も、同じでした。 海に流れ着き、本来なら「ゴミ」として捨てられるはずだったプラスチック。 それをあえて廃棄とせず、洗浄し、人の手を介して、鮮やかなプロダクトへと昇華させる。 「あらたな形、あらたな価値を吹き込む」 そのプロセスは、私たちが鉄を通してやっていることと、面白いほどに重なりました。

■ 「糸島」の名前を見つけて

そして、この商品に心から惹かれた決定的な理由がもう一つあります。

buoyの製品には、そのプラスチックがどこの海で拾われたのか、「産地」が記されています。 そのリストの中に、私たちの身近な海である「糸島」の名前を見つけたんです。

遠いどこかの環境問題ではなく、私がよく知るあの海のこと。 そう気づいた瞬間、このカメたちが他人事とは思えなくなりました。 地元の海を守りたい。その想いを、ASOBIBAらしい形で形にしたかったんです。

■ 鉄の隣に、海からの彩りを

届いたカメたちは、一つとして同じ色がありません。 着色を一切せず、回収されたプラスチックそのままの色を活かしたモザイク模様。 偶然が生み出した、まさに「一期一会」の表情です。

無骨な鉄の焚き火台の横に、ふとこの鮮やかなカメが揺れている。 そんな「異素材の組み合わせ」も、ASOBIBAらしい遊び心なんじゃないかなと思っています。

鉄を愛する皆さんにも、ぜひこの「海から届いた一点物」の物語に触れていただけたら嬉しいです。